こんにちは、ナカタです。
「ものを減らして自由に生きる」をテーマに発信しています。
かつてのわたしは、月30万円以上を使う「浪費家」でした。
欲しいものを我慢せず買っていたものの、今ほど気持ちは満たされていませんでした…
「ミニマリスト」として生活を見直す中で、家計も見直し対象に。
結果、年間80万円もの支出が、満足度の低いものであることに気付きました。
この記事では、家計簿を振り返る中で気付いた「支出の満足度」について深掘りします。
どんなお金の使い方が満足感を生むのかを明確にし、日々の支出に活かす方法をお伝えします。
お金を賢く使い、より豊かで充実した生活を手に入れるヒントを探っていきましょう。
支出の満足度とは?
自分の価値観を理解し、
それに沿ったお金の使い方をする。
それだけで、同じ金額でも、
得られる価値が大きく変わります。
「支出の満足度」とは、支出が自分の価値観や生活の質にどれだけ応じているかを示す指標です。
つまり、「支出が自分の期待やニーズと合致している度合い」と言えます。
この満足度を高めることで、生活の質や幸福感を向上させることができます。
心理学者:アブラハム・マズローの「欲求階層説」に当てはめると、以下のようになります。
上位の欲求が満たされるほど、生活の満足度が高まります。
また、家計簿を振り返ると「気づかないうちに使っているお金」が意外と多いことに気づきます。
この支出を見直し、自分の価値観に合う使い方に変えるだけで、生活の満足度は大きく向上します。
支出の満足度を高める考え方
支出の満足度を高めるための具体的な方法は以下の通り⬇︎
- 家計簿をつけて毎月振り返る
家計簿を「つける」だけでなく、「振り返る」ことがとても重要。
何となく使ってしまったお金や価値が低かった支出を明らかにします。
小さな金額でも積み重なると大変な金額になるので、これらを把握することが大切です。 - 価値観に基づいた支出を確認する
自分にとって価値のあった支出を明確にします。
満足度が高かった理由について考えることで、自分の価値観を深掘りすることができます。 - マズローのピラミッドを意識する
支出を生理的欲求(衣食住)から自己実現の欲求まで5段階に振り分けます。
各段階でどれだけの費用があれば、バランスの取れた生活ができるのかを考えます。
より上位の欲求が満たされるほど、生活の満足度が高まります。
支出の「価値」を考える時、世間体や固定観念、育った環境の影響を受けることがあります。
“自分にとって本当に価値があるのは何か?”を見極めるため、以下の点を疑ってみましょう。
「常識」を疑う
【世間の常識】
- モデルハウスにありそうな
家具・家電はすべて必要 - 社会人になったなら、
ブランドものを身につける - 「家族のため」に
生命保険は入っておくもの - 「節税になる」から
個人年金はやらなきゃ損
「世間一般」「常識」なんてものは、時代・場所が変わればコロコロ変わります。
完全に無視するのは賢明ではありませんが、思考停止状態で従うのは問題です。
批判的な思考を持ち、自分で考え、良いところは真似て、独自性を持つことが成長に繋がります。
常識を鵜呑みにした結果、最も痛かった支出は「生命保険」と「個人年金」でした。
毎月38000円、年間456000円もの大きな負担。
FP3級の勉強を始めたことで、どちらも自分には必要ないと気づき、解約を決断。
元本割れで約30万円の損失を出しましたが、今後も搾取され続けるよりはマシだと思えました。
解約後は月々の負担が減り、そのお金をインデックス投資に回しています。
結果的に、自分の選択が生活に余裕と資産形成のきっかけを与えてくれました。
「価値」を疑う
【何となく支払っていたもの】
- フラッと入ったお店で買った
飲み物・お菓子代 - 時々使うサブスク代
- 民間資格の年会費
お金を支払う時、そのお金を稼ぐために差し出した時間(=命)の重みを意識すべきです。
自分の時間(=命)は有限です。
残された時間を労働に費やすことで、人生は豊かになるでしょうか?
「何となく」で費やしたお金や時間は、自分の価値観や人生観を見失わせる要因となります。
わたしは、資格維持のために支払っていた年会費28000円を見直し、支払いをやめました。
資格があっても収入アップには繋がらず、年会費を支払うだけの状態だったからです。
退会により資格は失いましたが、取得までに学んだ知識は今も実生活で活かされています。
無駄な出費をやめたことで、より有意義なお金の使い方ができるようになりました。
「お得」を疑う
【お得だから買ったもの】
- スーパーのお買い得品
- シーズンオフでセールになった服
- 楽天スーパーセール対象の日用品
- アウトレットモールのブランド小物
「お得」という理由で商品を買った場合、気分が高まるのは購入の瞬間だけかもしれません。
その後、維持や処分に費用がかかったり、品質の低さから買い直す必要が出てくることも…
結果として、本当に必要なものを買うための予算が圧迫され、長期的には負担が大きくなります。
わたし自身、「必要なものは必要な時に買う」と決め、セール情報の通知を遮断しました。
その結果、被服やコスメ代を月30000円から10000円未満に減らせました。
「お得」に惑わされず、価値ある買い物を見極めれば、無駄のない暮らしが実現します。
「収納」を疑う
【買ったけど処分した収納】
- レンジラック
- カラーボックス
- タンス
- 収納グッズ
(突っ張り棒、小物入れなど)
「入らないから収納を買おう」と思う前に、一度立ち止まって考えてみませんか?
その「入らない」原因は収納不足ではなく、「ものが多すぎる」だけかもしれません。
成人1人あたりの所有物は約1000〜1500個、その中で毎日使うものは200個程度と言われています。
部屋を見渡してみると、どれだけのものが眠っているでしょうか?
収納を増やすと、その分ものが増えるのも事実。
いざ処分しようとすると、収納そのものと中身の整理に苦労します。
さらに、収納を買うための費用、整理や片付けの時間・労力、処分にかかる手間や費用…
これらすべてが積み重なります。
逆に、収納を増やさない選択をすれば、それらの負担は最初から存在しません。
必要以上の収納を疑い、厳選することで、心も空間も軽やかな暮らしが実現します。
「流行」を疑う
【流行に乗って失敗したもの】
- 流行りのスニーカー
- 流行りのバッグ
- 大ぶりのアクセサリー
- 北欧風のインテリア
- 100均・300均の収納グッズ
わたしは、今を生きるライブ感を味わうために、「流行」を取り入れることには前向きです。
ただ、流行に乗ることで得られるものが「一時的な満足感」である場合は、手を出しません。
ものを所有すると、購入・維持・修繕・買い替え・保管に、お金・時間・空間を奪われます。
多ければ多いほど負担が増すため、購入前に必要性や価値について慎重に考える必要があります。
また、セール情報と同様に、流行に関する情報も積極的には見ないようにしています。
本当に欲しいものがあるときは、自分で情報を取りに行けば充分です。
これによって、不要な誘惑を避けつつ、自分の価値観に基づいた選択ができるようになりました。
「新品」を疑う
【新品でなくても良かったもの】
- バッグ
- マフラー・ストール
- コート・ジャケット
- 本(漫画・教科書など)
- 電子書籍の端末
新品には、研究開発費・原材料費・製造費・広告費・流通費など様々な費用がかかっています。
一度人の手に渡れば、「中古品」への抵抗感から価格は下がりがちです。
もともと新品にこだわる方ではないので、欲しいものがあれば「メルカリ」で検索しています。
「未使用」「使用感の少ない商品」に絞っても、新品より1-3割ほど安く買うことができます。
不用品を売って得たお金で欲しいものを手に入れることも。
これにより、かなりお得に買い物ができています。
500件以上取引していますが、丁寧なユーザーが多く、匿名で取引できるので、安心感があります。
「見栄」を疑う
【見栄で買っていたもの】
- ブランド小物(バッグ・財布など)
- 流行の服・小物
- 印象を変えるための服・小物
- ゴールド素材のアクセサリー
「自分の価値を示したい」「人に舐められたくない」「人から良い評価を得たい」など、
様々な心理的要因が相まって、人は見栄を張ります。
見栄を張ると、短期的には効果があるように見えますが、長期的なメリットは乏しく、
ありのままの自分を受け入れ、自己改善に努めることが、より健全で幸せな暮らしに繋がります。
以前は、年相応の品格を維持するため、被服・コスメ代に年間35万円以上(月30000円ほど)、
ブランド品に年間5万円以上つぎ込んでいました。
30歳を超えた頃から、徐々に「中身」が伴わないことに格好悪さを感じ始めていました。
今は、行動・考え方・判断・配慮など、内面的な「年相応」を鍛えることに注力しています。
まとめ
以上、「支出の満足度を高める考え方」について解説しました。
マズローの5段階欲求に基づく自分のニーズの意識や、「常識」「価値」「収納」などを疑うことで、
より充実した生活が実現できることをお伝えしました。
自分にとって本当に必要で価値のあるものにお金を使い、無駄を減らす。
これを追求することで、お金の価値を引き出し、満足度の高い生活を手に入れましょう。
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